【あとがき】『「長幼の序」とは いうたけど』(2023-01-19, #424608 monogatary) ― 2023年01月22日 09時32分
『「長幼の序」とは いうたけど』
追記: NOVEL DAYSに移転、再公開。
初出投稿日: 2023-01-19
ジャンル: SF・ファンタジー
字数: 1500字弱
お題「古参VS新規」への投稿。
このお題、monogatary.com 運営はユーザ間の対立をあおりたいのでしょうか……?
なにがやりたいのかわかりません。
「古参」「新規」という語彙は、オンラインゲームやらで用いられるスラング、
しばしば挑発的表現や蔑む目的で用いられたりするように思います。
それで私は、年長年少の年齢差別や、年功序列の差別、そして世代間対立を根底から覆す目的で書いた。
「長幼の序」というのは、封建的、儒教的な序列概念。
日本にはとりわけ江戸時代から根強く、現在でも企業などでは、江戸時代の丁稚奉公の慣習を事実上は受け継いでいる。
例えば、上座とか下座とか、冗談みたいな不文律が一般的。
表題に、「いうたけど」というのは、大阪弁の先触れ。
「い」が ひらがな なのは、「謂」の漢字が適切であるけれども、いまや一般的に用いられない字だから。
そのため、読み易く、またmonogataryでの表紙(扉絵)の改行位置を決めるために、「とは いうた」と空白文字を挿れた。
以下 ネタバレ
つまり、マクロスシリーズとかに出てくる世界なので、ありふれたコンセプトであると思う。
どうしても、人類が地球をぶっ壊しているという現実を、なんらかのかたちで批判的に組み込みたかったのです。
コールドスリープによって、限られた人口で世代交代を遅らせ、いくらか「時間稼ぎ」をして旅をしている。
本作は、移住可能かもしれない惑星を発見して、いよいよ調査するという段階に至っているときの物語。
作中表現ではなるべく、「夫」「妻」などの表現を避けた。
基本的に、「上の子」「下の子」と表現しており、その点では年齢の上下で区別している。
だが、コールドスリープのある世界。
実際に起きて暮らした年数は、記録上の年齢と一致しないので、この「上下」には偉いも卑しいもない。
そもそも、親のほうが我が子よりもブランクが長くなってしまい、時代についていけなくなっている、「出戻り新規」である。
そしてこれは、現実社会の、固定観念に凝り固まって柔軟な思考能力を損なった人々に対する批判である。
つまり、年上世代は実質的に、現実に合わせられない、「出戻り新規」と似たようなものなのである。
本作で一人称主人公は母親でありますが、大阪弁なのは、SF遠未来っぽい感じをなるだけ予期させないため。もっとも、ジャンルが先に見切れてしまっているわけではあるが。
たださらにいえば、親世代が大阪弁が濃くて、子世代は濃くない。むしろ子世代はこの両親にほとんど育てられていないから。
どのように育つ社会システムなのかは、作中では言及していない。「下の子」は2歳くらいで実親から離れているのだが。
さて、どっちが偉いのか?
結論として、偉いもなにも意味がない。
以上
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